System of a Down

Vo.Gt.Ba.Drの4人で構成されるアルメニア系アメリカ人へヴィーロックバンド。
ニューヨーク・タイムズ紙が「システムは他のバンドより何光年も先に行っている」と言うほど全世界で勢いに乗っている。
インディーズ時代にデモテープが3万本売れたのがきっかけでメジャーにのし上がってきたほどの実力の持ち主。
システムは政治や反戦デモなどに積極的に参加しており、レイジ・アゲンスト・ザマシーンと似ているとよく例えられる。
マイケル・ムーア監督と共同で反戦を訴える」作品を作るなど活発に活動している。『Boom!』(Steal This Album!)
彼らの特徴としては心の奥に響く音楽というのがシステムにはあり、激しさと哀愁サウンドの組み合わせがシステムの十八番。


>> System of a Down ★★★★★
1stアルバム。
灰汁の強い独特なサウンドだが意外と万人に聞ける音楽。SUITE-PEEでのギターの弾き方に衝撃を受けた。
インディーズで認められていただけあって、それぞれの曲の完成度が非常に高い。
また1曲1曲がそれぞれ違うサウンドなのでダロンの作曲能力の素晴らしさが伺える。
このアルバムではサージが95%以上歌っているが、のちのちダロンもコーラスとしてかなり参加してくる。
純粋にサージの歌声を聴けるのはこのアルバムだけなので、まさしくシステムの原点といえる。
>> Toxicity ★★★★★
2ndアルバム。
全世界で1300万枚売れ、プラチナ、ゴールドなど総なめにしたアルバム。
1stの雰囲気からメロディとノリがさらによくなった。
気分がよいときはノリノリで落ちているときはしんみり聴ける最高のアルバム。
このアルバムからダロンが積極的に参加しており、ハーモニーが素晴らしくなった。
中でもシングルカットされたChop Suey!は泣ける一曲。
イントロから繰り出すアルメニア系の哀愁漂うサウンドとへヴィーサウンドが盛り沢山で
まさしくChop Suey(中華丼)的な曲である。ちなみにこの時のサージはビン○ディン氏に激似である(笑)

>> Steal This Album! ★★★☆☆
アルバムToxicityのアウトカット集。Toxicityに入らなかったけどこんないい曲まだまだあります!的なアルバム。
しかし、発売前にインターネット上に半分程度リークしてしまい私自身聞いてしまったので
発売とともに聴いても新鮮さは薄れてしまった感じはする。
だがそれもシステムは逆に皮肉り、このタイトル(Steal This Album!)にしたらしい。
ジャケットも何もなくCDにはタイトルが書かれているだけの味気ないCDだが、それも彼らのお遊びである。
Innervisionはお勧めの一曲。"I-E-A-I-A-I-O"の間奏では昔テレビであったナイトライダーのテーマ曲をぱくって使うなど
システムらしい遊び心満載のアルバム。ある意味では玄人向きのアルバムでもあるかもしれない。

>> MEZMEMRIZE ★★★★★
待ちに待った3rdアルバム。
シングルカットされた"B.Y.O.B."を聴いた瞬間、再びシステムが世界を制すと確信した。
このアルバムはHypnotizeと二部構成で先行して発売された。このアルバムになりダロンがメインも歌うようになり
サージ6:ダロン4程度になった.ダロンのキーは異常なほど高く、コミカルな部分と聴かせる部分がうまく分けられている。
またこのアルバムとシングル"B.Y.O.B."それぞれグラミー賞にノミネートが決まっており
2005年のROCK部門はシステムになることはほぼ決定か!?

>> Hypnotize ★★★★★
MEZMEMRIZEの半年後に発売された二部構成アルバム。
メズマライズとやはりつながるものが多くひとつのアルバムとして聞くことができる。
比較してみると,ややこちらのアルバムのほうが聴かせるアルバムになっている。
シングルカットHypnotizeされたは"B.Y.O.B."とはまた違った味のある曲である。
なおメズマライズのイントロにあったSoldier Sideはヒプノタイズの最後の曲Soldier Sideで完結するようになっている。
私には★の評価をどうがんばってみても4つのアルバムは5しかつかなかった。
システムには捨て曲と言うものが存在せず、どれもメッセージが詰め込まれている。そのメッセージを聞き逃さず聴いてほしい。